影響

こどもの頃は絵本をよく読んでいました。
幼稚園に通っていた頃、月に一冊園児に絵本が配られたのがとても楽しみだった記憶があります。
絵が綺麗なものやおもしろいものは今でも捨てずにとっておいてあり、たまーにページをめくっています。
これはお気に入りの絵本の中の一冊。
絶対に捨てていないのに探しても見つからない、バチッチャのふしぎなアフリカ探検という絵本も大好きでした。
その本の絵は細かくてどこの部分を見ても不思議で面白いものが描いてあり、何が描いてあるのかページのすみずみまで目を走らせていました。
不思議な話、冒険の話に惹きつけられる子供のようでした。今とたいして変わらないようです。

一番好きなページ。
学生の時、村上春樹の“羊男のクリスマス”を友人から借りた時に表紙の絵を見て驚きました。
見覚えがある!
ムッシュ・ムニエルの人だ!!
ムッシュ・ムニエルは山羊のようだったので羊と似ていて思い出しました。
羊男の話と好きな佐々木マキさんの挿絵の雰囲気がぴったり合っていて、久しぶりに見た佐々木マキさんの絵に感激したものです。
ところでこの佐々木マキさんのことをずっと女性だと思っていたのですが、男性だったのです!
マキ という名前を見て子供の頃から勝手に女性だとばかり思い込んでいたので驚きました。
なんの脈絡もない話ですが、子供の頃に見たものや経験したことの影響というのは、やはりかなり大きいと思います。
たくさんの絵本を与えてもらったことや、丘陵地帯で雑木林と川に囲まれて育った環境は自分を作っている大きな要素になっていると最近よく感じます。
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